以前開催したオンライン講座、録画しておいたセミナー、ライブ配信を終えたワークショップ。パソコンやクラウドの中に、保存したままになっている動画はありませんか。
「いつか活用しよう」と思いながら、新しい仕事に追われて、そのままになっている。そんな動画の中に、これから学ぶ人にとって役立つ内容が残っているかもしれません。
開催した側にとっては過去のイベントでも、まだ見ていない人にとっては、新しく出会う知識です。
新しい動画を一から撮影する前に、手元のアーカイブを見直してみませんか。今回は、過去の録画を販売用のコンテンツに整え、必要な人へ届ける方法をご紹介します。
その日に参加できなかった人にも、動画を届けられる
講座やセミナーには、開催日時が決まっています。興味があっても、仕事や家事と重なって参加できなかった人もいるでしょう。講座の存在を、終了後に知った人もいるかもしれません。
アーカイブ動画を販売すれば、そうした人にも学ぶ機会を用意できます。すでに参加した人にとっても、自分のペースで復習できる教材になります。
例えば、次のような録画です。
- 基礎から順を追って説明した、初心者向けのオンライン講座
- 実際の手順を見せながら進めた、料理やクラフトのレッスン
- よくある疑問に講師が答えた、テーマ別のセミナー
- 講師の考え方や判断の過程がわかる、実演型のワークショップ
ライブ中に出た質問や、その場で補足した説明には、台本だけでは伝えきれない学びが含まれていることもあります。録画であることをきちんと伝え、その内容を必要とする人に向けて紹介することが大切です。
販売する1本は「誰の、どんな悩みに役立つか」で選ぶ
録画が何十本もある場合でも、最初からすべてを商品にする必要はありません。まずは、誰に届けたいかが明確な1本を選びましょう。
「内容がたくさん入っている動画」よりも、「これから始める人が最初につまずく点を解説した動画」のほうが、購入する理由を説明しやすくなります。
候補を選ぶときは、次の3点を確認してください。
- 今も役立つ内容か。 基本的な考え方や技術など、時間が経っても学ぶ意味のある内容が含まれているか。
- 録画だけでも理解できるか。 会場で配った資料や、その場のやり取りがないと話についていけなくならないか。
- 音声と画面が確認できるか。 話す内容が聞き取れ、スライドや実演の手元が見えるか。
「受講後に何がわかるようになるか」を一文で説明できる動画から始めると、タイトルや紹介文も考えやすくなります。
撮り直す前に、必要な部分だけ整える
アーカイブ動画の販売に、大がかりな再編集が必須というわけではありません。最初は、視聴の妨げになる部分を整えるところから始めましょう。
開始前の待ち時間や、長い中断をカットする
配信開始前の待機画面、接続確認、休憩時間などを見直します。購入した人が、再生してすぐに本題へ入れるようにするだけでも、見やすさは変わります。
古くなった情報を確認する
録画当時の料金、制度、サービスの操作画面、募集案内などが含まれている場合は、そのまま使えるかを確認します。必要に応じて該当箇所を削除したり、訂正の字幕や短い補足動画を加えたりしましょう。
収録日を記載することも、購入前の判断に役立ちます。ただし、重要な内容の誤りは、日付を添えるだけで済ませず、修正してから販売することが大切です。
長い動画には、内容の見通しをつける
長時間のセミナーは、テーマごとに分ける方法もあります。分割しない場合でも、商品説明に「導入」「基本の手順」「実演」「質疑応答」といった構成や、それぞれの開始時間を載せると、学べる内容が伝わりやすくなります。
編集を完璧にしようとして販売が先延ばしになるよりも、学習に支障がない状態を目指し、まず1本を整えてみましょう。
録画の販売に使える内容かも確認する
講師自身が撮影した動画でも、録画に登場するものすべてを自由に販売できるとは限りません。
外部講師の講演、参加者の顔や名前、質問の音声、スライド内の写真、BGMなどが含まれている場合は、販売での利用が認められているかを確認しましょう。「当日の配信」や「参加者への録画共有」と、有料での継続販売では、想定していた利用範囲が異なる場合があります。
利用できるか確認できない部分は、許諾を得るか、カット・差し替えを行います。参加者の個別相談など、公開に適さない内容を取り除くことも忘れずに進めましょう。
「開催記録」から「学びたい教材」へ、紹介の仕方を変える
動画を選んだら、次は商品ページです。ここで大切なのは、開催した事実だけでなく、購入する人が得られる内容を伝えることです。
例えば、「第3回オンラインセミナー・アーカイブ」だけでは、初めて見る人には中身が伝わりません。
「初めての方向け|自宅でできる基本のパン作り講座」のように、対象者とテーマがわかるタイトルを付け、その下に「○年○月開催の講座を収録した動画です」と説明すれば、録画であることと学べる内容の両方を伝えられます。
商品説明には、次の項目をまとめておくとよいでしょう。
- 対象者: どのような経験・知識のある人に向いているか
- 学べる内容: 扱うテーマや、理解できるようになること
- 収録情報: 収録日、動画の長さ、講座の構成
- 視聴条件: 視聴できる期間や、販売形式
- 含まれるもの: 資料や質問対応の有無など
ライブ参加時の個別指導や添削が含まれない場合は、その点も明記します。購入後の体験を具体的に想像できる説明が、安心して選んでもらうための土台になります。
まずは単品で。増えてきたらセット販売も
最初の1本は、テーマを絞った単品商品として販売すると、準備を進めやすくなります。
関連する録画が複数あるなら、「基礎編と実践編」「初心者向けの全3回講座」のように、学ぶ順序をつけてセットにする方法もあります。単に録画をまとめるのではなく、どのような流れで学べるかを示すことがポイントです。
価格は、収録時間だけで決める必要はありません。内容の専門性、対象者、資料の有無、視聴期間、質問対応など、提供するものを整理して考えましょう。
当日のライブ講座と同じ価格にする場合も、違う価格にする場合も、購入者が受け取れる内容を説明できることが大切です。
最初の告知は、すでに関心を持ってくれた人へ
販売ページができたら、まずは講座の案内を受け取っている人や、参加を見送った人に向けて紹介しましょう。普段のメールマガジンやブログ、教室の案内ページも活用できます。
例えば、次のような案内です。
日程が合わず参加できなかった方へ。先日開催した「○○講座」を、録画で学べるようになりました。基本の考え方から実演まで、ご都合のよい時間にご覧いただけます。内容と視聴条件は、販売ページでご確認ください。
「アーカイブを公開しました」だけでなく、誰に向けた動画で、何を学べるかを添えると、必要な人が判断しやすくなります。
販売後に質問が寄せられたら、商品説明の不足を補ったり、次の講座のテーマに生かしたりすることもできます。動画を販売することは、過去の内容を見直すきっかけにもなります。
フィルミーで、手元のアーカイブから動画販売を始めませんか
アーカイブ動画を販売するには、動画を置く場所だけでなく、決済や購入者が視聴するための環境も必要です。
フィルミーでは、自分の動画販売ショップを開設し、録画した講座やセミナーを販売できます。レンタル、ダウンロード、月額見放題などの販売方法があり、複数の動画をセットにすることも可能です。
基本プランは初期費用・月額費用が無料で、売れたときに販売手数料が発生する仕組みです。保存容量などの条件があるため、長時間のアーカイブを販売する場合は、動画の容量と最新のプランを確認しておきましょう。
まずは手元の録画から、「今も誰かの役に立つ1本」を選ぶところから。
一度きりで終わっていた講座を、これから必要とする人にも届ける。そのために、眠っているアーカイブ動画を、販売してみませんか。

