「子どもが特殊算でつまずいているけど、塾だけでは理解できていない」
「中学受験の算数を教えているが、もっと多くの子どもたちに届けたい」
中学受験の算数、特に「特殊算」の指導は、専門性が高く、質の良い教材や講座へのニーズが常にあります。この記事では、中学受験算数の動画講座を「受ける側」「提供する側」それぞれの視点からメリットを整理し、実際にフィルミーで運営されている講座の事例を交えながら、動画販売の始め方を解説します。
中学受験算数と動画学習の相性がいい理由
特殊算をはじめとする中学受験算数は、動画での学習と非常に相性が良いジャンルです。
解き方の「流れ」を何度でも確認できる
特殊算の難しさは、公式を暗記するだけでは解けないことにあります。旅人算・つるかめ算・ニュートン算など、問題の条件を整理し、線分図や面積図を使いながら解法を組み立てる「考え方のプロセス」が重要です。
対面授業ではこのプロセスを一度見るだけで終わってしまいますが、動画なら一時停止・巻き戻しを繰り返しながら、先生の思考の流れを自分のペースで追うことができます。「ここで何故この図を書くのか」という瞬間を何度でも確認できるのは、動画ならではの強みです。
苦手な単元だけをピンポイントで復習できる
通塾している場合、授業は決まったカリキュラムで進むため、苦手な単元を繰り返し学ぶ機会は限られます。動画講座であれば、「旅人算だけを集中して復習したい」「流水算の解き方を改めて確認したい」というニーズに、単元単位で対応できます。
塾の授業の補完として、苦手分野を動画で強化するという使い方は、受験生の家庭に非常にフィットします。
親が一緒に理解できる
中学受験の算数は、親が教えようとしても、特殊算の独特な解法に戸惑うケースが多くあります。動画講座なら親も一緒に視聴して理解できるため、家庭学習のサポートがしやすくなります。「動画で一緒に確認してから、子どもに問題を解かせる」という使い方が可能です。
地方や塾の少ないエリアでも質の高い授業を受けられる
中学受験の専門塾は都市部に集中しており、地方では選択肢が限られます。動画講座であれば、住んでいる場所に関わらず、質の高い授業に全国どこからでもアクセスできます。
中学受験算数を教える講師が動画販売を始めるメリット
1対1・少人数授業の枠を超えて多くの生徒に届けられる
個別指導や少人数クラスでは、物理的に教えられる生徒数に限界があります。動画販売であれば、同じ授業を何人にでも届けることができます。1本の動画が繰り返し収益を生む仕組みは、時間を切り売りする対面授業とは根本的に異なります。
得意分野・専門性を特化した商品として届けられる
特殊算の中でも「速さの問題が得意」「図形問題を分かりやすく解説する自信がある」という強みを持つ講師は多いはずです。自分の得意分野に特化した動画シリーズを作ることで、その分野を探している受験生・保護者に直接届けられます。
既存の授業ノウハウがそのまま商品になる
長年指導してきた解説の流れ・板書の工夫・生徒がつまずくポイントの把握、これらはすべて動画コンテンツの質に直結します。対面授業で培ってきた指導ノウハウは、そのまま動画という形で資産になります。
サブスクや月額プランで安定収益が生まれる
1本ごとの単品販売だけでなく、月額見放題プランを設定することで、安定した継続収益が生まれます。受験期は特に「毎月コンスタントに使い続けたい」という需要があるため、サブスク形式との相性が良いジャンルです。
フィルミーで実践する中学受験算数講座の事例
事例①:山本塾「進学塾の算数」
山本塾は、中学受験を目指す小学生向けに、進学塾レベルの算数を体系的に学べる動画講座です。
カリキュラムは「A:準備項目」「B:各単元の基礎項目(進学塾4年生相当)」「C:各単元の発展項目(進学塾5・6年)」「D:項目別考察」という4段階で構成されており、基礎から難関校レベルまで一貫して学習できる体系的な設計が特徴です。
動画のラインナップは充実しており、旅人算・流水算・通過算・時計算・速さとグラフ・ニュートン算・年令算・相似・面積比・立体の切断など、進学塾で扱う主要単元をほぼ網羅しています。1本あたり50〜90分以上という長尺の動画で、各単元を深く丁寧に解説しているのが特徴です。動画内にはタイムスタンプ(例:「●25:55〜問題1」)が記載されており、見たい箇所に素早くアクセスできる工夫がされています。
料金体系も工夫されており、1本500円のレンタル(30日間)と、月額2,800円で全動画見放題のサブスクプランを用意しています。受験が本格化する5〜6年生向けには見放題プランが、特定の単元だけ強化したい場合は単品レンタルが選びやすい設計です。
「はじめに」「講座を有効に受けるための条件」という無料動画で、受講前の心構えや保護者向けの説明を丁寧に提供している点も、保護者の信頼を得る上で効果的です。YouTubeやXとも連携して集客している点も参考になります。
事例②:アニマルっと解説 中学受験算数
アニマルっと解説は、特殊算の基礎をアニメーションで分かりやすく解説した動画講座です。
山本塾が進学塾レベルの体系的な講座であるのに対し、こちらは「これから受験を始める方」「算数が苦手な方」に向けた入門特化型の設計が特徴です。
取り扱う単元は、和差算・旅人算・差集め算・方陣算・規則性・年れい算・消去算・植木算・つるかめ算という特殊算の主要9単元に絞り込まれており、各単元ごとに独立した動画コンテンツとして販売しています。
最大の特徴は「アニメーション解説」という点です。難しい算数の概念をアニメーションで視覚的に表現することで、文字や板書だけでは理解しにくい子どもにも分かりやすく伝えられます。特に「算数が苦手で、どこから手をつければいいか分からない」という受験生の入り口として機能しています。
各動画はテキスト(問題集)とセットになった「特典付きセット販売」形式で、レンタル1,000円・ダウンロード1,200円という手頃な価格設定です。「中学受験を考えていない小学生の思考力トレーニングにも使える」というコンセプトも、ターゲット層を広げる工夫として参考になります。
中学受験算数の動画講座を始める手順
ステップ1:ターゲットと特化分野を決める
中学受験算数の動画講座を始めるにあたって、最初に「誰向けに・何を教えるか」を明確にすることが重要です。
山本塾のように「進学塾レベルの算数を体系的に学べる講座」を目指すのか、アニマルっと解説のように「特殊算の入門・苦手克服に特化する」のか。方向性を決めることで、動画の内容・価格・ターゲットが自然に定まります。
ステップ2:撮影・制作環境を整える
算数の解説動画で必要なのは、主に以下の2パターンです。
- 板書スタイル:ホワイトボードや紙に書きながら解説するスタイル。手と筆記具が映るアングルと、声が鮮明に拾えるマイクがあれば始められます
- スクリーン録画スタイル:パソコン上でスライドや手書きソフトを使いながら解説するスタイル。カメラなしでも制作できます
アニマルっと解説のようなアニメーション動画は制作コストが上がりますが、視覚的な分かりやすさという差別化につながります。まずはシンプルな板書スタイルから始め、反応を見てクオリティを上げていくのが現実的です。
ステップ3:カリキュラムを設計する
受講者が「どんな順番で学ぶか」を設計しておくと、複数本の購入につながります。山本塾のA〜Dという4段階の構成は、初学者から上級者まで長期間にわたって使い続けられる体系を作ることで、継続利用を促しています。
単元ごとに独立させる設計(アニマルっと解説方式)と、体系的なカリキュラムとして設計する方式(山本塾方式)、どちらも有効です。自分の強みと受講者ニーズに合わせて選びましょう。
ステップ4:フィルミーでショップを開設・販売形式を設定する
フィルミーは初期費用・月額費用0円で、動画販売ショップを最短1日で開設できます。中学受験算数講座の場合、以下の販売形式の組み合わせが有効です。
- 単品レンタル(30日間):特定の単元だけ強化したい受講生向け
- 月額サブスク(見放題):受験期に継続して使い続けたい受講生向け
- ダウンロード販売:手元に残して繰り返し使いたい受講生向け
山本塾のように単品レンタルとサブスクを併用することで、ニーズの異なる受講生両方に対応できます。
ステップ5:無料動画で信頼を構築する
受験関連のコンテンツは「本当に役に立つか」を慎重に判断してから購入する保護者が多いため、無料動画の役割が特に重要です。山本塾のように「はじめに(保護者向け説明)」「サンプル授業動画」を無料公開しておくと、購入前の不安を解消でき、成約率が上がります。
動画販売の価格設定の目安
| 販売形式 | 価格の目安 | 向いているケース |
|---|---|---|
| 単品レンタル(30日) | 500〜1,000円 | 苦手単元をピンポイントで復習したい場合 |
| 単品ダウンロード | 1,000〜2,000円 | 手元に残して繰り返し使いたい場合 |
| 月額サブスク | 2,000〜5,000円/月 | 複数単元を継続的に学習する場合 |
| テキスト付きセット | 単品+200〜500円増 | 問題集・解説テキストと組み合わせる場合 |
まとめ
中学受験算数(特殊算)は、動画学習との相性が非常に良いジャンルです。解き方のプロセスを繰り返し確認できる、苦手単元をピンポイントで復習できる、全国どこからでもアクセスできるという特性は、受験生と保護者の強いニーズに応えます。
講師にとっても、自分の指導ノウハウを動画という形で資産化することで、時間や場所の制約を超えて多くの子どもたちに届けられる大きなチャンスがあります。山本塾のような体系的な講座設計でも、アニマルっと解説のような特化型・入門特化型でも、それぞれの強みを活かした設計が可能です。
フィルミーなら初期費用・月額費用ゼロで、まずリスクなく試すことができます。自分の指導スタイルを動画で届けることを、ぜひ検討してみてください。

