kotubone_#21'Sangestu'

特典付き 乞局(コツボネ)第21回公演「傘月(サンゲツ)」 

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__________________________________ 私たちの家は、干からびました。 それでも今日も、シトシトと不純物混じりの雨が降り続けている。 __________________________________ 汐が引いて篩(ふるい)にかけられた後、どこもかしこも砂漠化が進んでいる。 駅も、学校も、公園も、家庭も。 我が家なんてものは、そんなに確かなものなのか。 ある夫は、自転車で家を出たまま戻らず営業に赴き、 あるボランティア一行は、自分たちの家を空けたまま、その地から離れられず、 ある姉妹は、家を飛び出し、たまたま出会った男と地下室で過ごす羽目になり、 また、ある弟は姉に同行し、姉の代わりにはぐれた姉の夫を捜している。 一方、残された地元民は、瓦礫の山となった自分たちの土地を片付けている。 帰るべきか、またはここに残って新しい我が家を作るか、 地続きでないこの国で新天地を目指すことはできるのか。 そこがダメだったら今度はどこへ行こう?

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