弾く場所、まず初心者には龍角で弾きましょうねと教えるのが通例だとおもいますが、曲が進むと音楽的にも様々な音色がほしいところです。
さりとて、真ん中で柔らかく弾くだけが箏ではないですよね。凛として華やかな音がするのは龍角よりだとおもいますが、あまり寄りすぎるとドライな音色で楽器もなりません。爪の厚さ、糸の具合、楽器の硬さという個体差で演奏すべきところは変わります。
楽器というのはいろんなバランス感でなりたっています。会場や演奏する音楽、気温湿度でも弾く場所は毎回見極めたいところ。
なので、理想の音色をイメージしながら自分が出す音をよく聴いて調整することが不可欠になります。
昨今真ん中で柔らかく弾く方がポップス業界をはじめ増えましたが、柔らかい音は龍角側でもでます。真ん中にでたらすぐに柔らかい音が得られますが、マイクにのると意外と使えない音の時もあったりします。
ゆえ、龍角側でも柔らかい音も華やかな音も出せるように勝負してください。上手くなる秘訣です。
引き出しは多い方がワンパターンにならないですからね。